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導入事例
オークマが選ばれる理由
MB-46VとADMAC-Partsの導入と的確なサポートで
異形状部品加工の段取り・時間・コストを大幅改善
湖北工業株式会社 様
- 業種
- 織機部品を中心に高精度な切削部品加工
現場の課題
使い慣れたCAD/CAMによる4軸加工で
異形状の鋳物部品を早く楽に加工したい
異形状である鋳物加工で最も苦労するのがワークのクランプ。多様な加工を施すべくワークを付け替えるたび、加工精度に影響が出る。多品種対応のためにも、工程集約化や段取時間削減を推進できる機械を導入したい。できれば使い慣れたCAD/CAMでプログラムを作って、これまで蓄積してきたノウハウも生かしたい。
課題解決に選ばれたオークマ機
導入の決め手
「ADMAC-Parts」との親和性を重視した「MB-V」の導入、デジタルソリューション課の助言が、新工法の開発に奏功しました
当社は二十数年前から立形マシニングセンタの「MX-45VA」(MB-46Vの前世代機)を使い続け、変わらぬ剛性や加工精度を高く評価しています。設備増強で「MB-46VAE」を選択したのは、機械の価格だけではない付加価値がどのような効果を出すか、ということを丁寧に説明いただけたことです。また、製造現場からの「ADMAC-Partsとの親和性が重要」という声も機械選定の大きな要素でした。
導入後にもオークマのデジタルソリューション課の助言をいただけたことが、最小限の設備投資で最大限の加工精度や生産性向上を得られる新工法の開発につながりましたので、当社にとって非常に価値ある機械導入となりました。
導入後の効果
プログラム製作時間 1/2以下
横形マシニングセンタ用のCAD/CAMをアレンジして立形マシニングセンタに使うという発想の転換によって、プログラム製作時間が一気に半分以下に。
これが新工法開発の決め手になりました。
生産性 約20%向上
「MB-46VAE」によって高精度加工と工程集約が実現し、さらに横形マシニングセンタ用「ADMAC-Parts」の活用も寄与して、生産性が約20%向上しました。
導入後の感想
「立形MCだから立形MC用CAD/CAMを」という先入観を覆したオークマの助言
プログラム作成には「ADMAC-Parts」(オークマの部品加工用CAD/CAMシステム)を18年間使い続けています。そんな私でも「MB-46VAE」に回転テーブルを付けた4軸加工のプログラム作成は大変でした。そこで日頃から相談しているオークマのデジタルソリューション課に実情を説明すると「MB-Vは立形マシニングセンタですが、横形マシニングセンタ用の『ADMAC-Parts』に手を加えれば対応できます」とのこと。さっそく依頼すると、なんとプログラム製作時間が半分以下になりました。
「新工法」は、MB-V、ADMAC-Partsへの信頼性が前提
なぜオークマの機械を選ぶのかと言うと、例えば刃物メーカーに「こんな加工はできますか」と相談すると「機械は何を使っていますか」と聞かれます。「オークマのMB-Vを使っています」と答えると「じゃあ大丈夫です」と言われるんです。そんな安心感ですね。
サーモフレンドリーコンセプトも(長野という土地柄で)すごく寒かったりとか、最近だと夏もかなり暑くなるようになったので、頼りにしています。2018年に4軸加工を劇的に容易化する「楽4工法」を発表しましたが、この工法の前提となっているのが、熱変位を気にせず当たり前に高精度加工ができる「MB-V」の性能です。それと、部品加工用CAD/CAMとして完成度の高い「ADMAC-Parts」の活用です。オークマの技術をフル活用して生まれた新工法と言っても過言ではありません。
NC旋盤、マシニングセンタなど多数のオークマ機を揃える
お客様情報
湖北工業株式会社 様
(長野県諏訪郡下諏訪町)
1946年創業。織機部品を中心に高精度な切削部品加工を展開。
治具の設計・製作も得意としており、2018年にはこれを活かして4軸加工と組み合わせた「楽4工法」を開発し、生産性を大幅に向上。さらにMake It Easier(ものづくりをもっと簡単に)を合言葉に新たな技術を日々探求しており、取引先からも高い評価を得ている。