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オークマの技術 知能化技術
- 普通の工場環境で高精度を実現
- 加工物は「機械周囲の温度変化」「機械から発生する熱」「加工で発生する熱」により、その加工精度が大きく変化します。サーモフレンドリーコンセプトは、これらの“温度変化を受け入れる”という独自の考え方により、お客様が特別な対策を施すことなく、普通の工場環境で高精度を実現します。
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※記載のデータは実績値であり、精度を保証するものではありません。
機械設計と制御技術の融合
サーモフレンドリーコンセプトは、機械設計が主役。「熱変形の単純化構造」と「温度分布均一化の設計技術」により、機械を素直に変形させ、複雑なねじれや傾きを抑制するとともに熱変位を予測可能な状態とします。
さらに、自社開発の制御装置OSPによる「高精度な熱変位制御技術」が、室温変化はもちろんのこと、回転速度が頻繁に変化する場合の主軸熱変位や、切削液の温度により変化する熱変位なども正確に制御します。
サーモフレンドリーコンセプトは“素直な熱変位”を“正確に制御する”ことで、他社の追随を許さない抜群の寸法安定性を実現しました。
- 熱変形の単純化構造/温度の均一化設計技術
- 機械を予測可能な方向に伸縮させ、温度の伝わり方を均等にする機械構造により、素直な熱変形を実現させます。
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- 熱対称構造
- 左右均等な構造とし、素直な熱変形を実現させます。
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- ボックスビルド構造
- 単純なブロックを積み上げた構造のコラムを採用し、素直な熱変形を実現させます。
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- 熱平衡構造
- コラム前面にはカバー、後部には制御箱を設置し、温度の伝わり方を均等にします。
オークマのCNC装置 OSPによる
高精度な熱変位制御技術
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- 主軸熱変位制御 TAS-S(Thermo Active Stabilizer-Spindle)
- 主軸の熱変位は主軸を回転させた場合はもとより、停止させた場合にも大きく変化して、加工精度に影響を及ぼします。
主軸熱変位制御TAS-Sは、主軸の温度情報に加え、主軸回転/主軸回転速度変更/主軸停止など様々な状況変化も考慮します。回転速度が頻繁に変化する場合でも、主軸の熱変位を正確に制御します。
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- 環境熱変位制御 TAS-C(Thermo Active Stabilizer-Construction)
- 環境温度変化のある状況下で加工すると、機械構造の熱変位に加え、マシニングセンタではテーブルに対するワークの設置位置、旋盤ではワークの大きさが加工寸法変化に影響します。
環境熱変位制御TAS-Cは、機械の熱変位特性を踏まえ、適切に配置されたセンサの温度情報と、送り軸の位置情報により、環境温度変化による機械構造体の熱変位を推定し、正確に制御します。
サーモフレンドリーコンセプト適用機種
旋盤 |
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マシニングセンタ |
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5軸制御 マシニングセンタ |
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研削盤 |
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