ファイブチューニングⅡ

最小回数のチューニングで高精度を維持するファイブチューニングⅡ^＊1

機械が自己診断して、最適なチューニングタイミングをお知らせ

5軸制御マシニングセンタの精度を自動チューニングする「ファイブチューニング」を更に進化させた「ファイブチューニングⅡ」。
「ファイブチューニングⅡ」の新機能として、機械が精度変化を自己診断して最適なチューニングタイミングを提示します。
これにより、最小回数のチューニングで高い精度を維持できます。

＊1 「ファイブチューニングⅡ」は5軸制御マシニングセンタに対応。複合加工機は「ファイブチューニング」になります。
＊2 最適なチューニング回数はお客様の工場環境によって異なります。

5軸加工精度をレベルアップ: 5軸加工機には、回転軸の芯ズレなどの実に13種類もの『幾何誤差』があり、加工精度に大きく影響します。
「ファイブチューニングⅡ」は、タッチプローブと基準球を使って『幾何誤差』を計測し、計測結果を用いて補正制御を行うことで、5軸加工機の運動精度をチューニングします。
これにより、一段上のレベルの5軸加工精度を実現します

幾何誤差の例

ファイブチューニングⅡの実施例: 工具（テーブル）を様々な角度に傾けてそれぞれの面を加工した多面加工において、ファイブチューニングⅡを実施すると、加工面のつなぎ部分の段差が大幅に縮小しました。

ファイブチューニングⅡなし、手作業による調整の加工面段差

最大12μm

ファイブチューニングⅡ実施後の加工面段差

最大3μm
（MU-6300Vでの実績）

※記載のデータは実績値であり、精度を保証するものではありません。

誰でも、早く、簡単にチューニング

機械にまかせて約15分^※

“かんたん操作”のOSPだから、驚くほど、簡単に。

※計測時間はMU-Vシリーズにて「フル」モードで11種類の幾何誤差をチューニングした場合です。
※計測時間は機種や計測モードによって変わります。「シンプル」モードでは、4種類の幾何誤差をチューニングして約5分です。

5軸加工精度を一段上のレベルに: 最大11種類の幾何誤差をチューニング; 手作業によるチューニングは面倒で時間のかかるもので、チューニングできる幾何誤差は回転軸の中心位置誤差の4種類だけです。また、一般的な自動補正機能では作業時間は短縮できますが、精度は手作業レベルです。
ファイブチューニングⅡは機械が自動で最大11種類^＊の幾何誤差をチューニングします。

＊複合加工機用ファイブチューニングでは最大10種類

高精度な5軸加工を長期間維持: 納入時には幾何誤差が小さかった機械も、長い時間の経過によって、床面の変化などの影響を受け、幾何誤差が大きくなります。また、5軸加工機の精度は、温度変化による影響も受けます。オークマの5軸加工機は加工精度を最大限に引き出す「ファイブチューニングⅡ」と加工精度を維持する「サーモフレンドリーコンセプト」の相乗効果で、高精度な5軸加工を長期間に渡って維持します。

大きなワークの外周にも効果大: 5軸制御マシニングセンタのテーブル外周部では、幾何誤差の影響が大きくなりがちです。
この場合でもファイブチューニングⅡは高い効果を発揮します。