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導入事例 
オークマが選ばれる理由

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複雑形状・難削材の高精度5軸加工
リードタイムを50%削減し、短納期対応を強化

セキダイ工業株式会社 様

業種
難削材の複雑形状部品の機械加工
5軸制御立形マシニングセンタ MU-6300V

導入のきっかけ

新規受注に伴い大型ワークの工程集約を強化し、安定した生産体制を構築したい

当社は、二輪・四輪車向け部品を中心に、半導体製造装置関連や医療機器など幅広い分野で多品種少量の精密加工を行っており、インコネルやチタンなど難削材の高精度加工を強みとしている。
2003年以降5軸制御マシニングセンタ、複合加工機による工程集約を図ってきたが、大型部品の案件が持ち込まれ、既存設備での対応が困難な状況となった。そこで「高精度加工」と「短納期対応」を両立し、安定した生産体制を実現するためには大型の5軸制御マシニングセンタの増設が急務であった。

課題解決に選ばれたオークマ機

5軸制御立形マシニングセンタ MU-6300V

導入の決め手

難削材加工にも耐える機械剛性、高い精度安定性

加工対象ワークである自動車関連の大型の足回り部品は、多方向からの加工が多いうえ公差10~20㎛の加工精度が求められます。当社では以前から5軸制御マシニングセンタ「MU-Vシリーズ」を活用しており、難削材加工における高い精度安定性と加工能力を高く評価していました。
徹底した品質管理の元で短納期対応を実現するために高精度を長期間安定維持しながら高効率加工を実現できる「MU-6300V」を候補として選定しました。
従来は既設の立形マシニングセンタなどを用いて4工程に分割して加工していましたが、MU-6300Vの増設により、2工程への集約が可能となります。
リードタイム短縮に繋がるのはもちろんのこと、作業者負担の低減や治具費用の削減などを踏まえた費用対効果が大きいと考えました。(岡部 賢基 様)

代表取締役社長 岸波 忠夫 様
代表取締役社長 岸波 忠夫 様
取締役福島工場長 岡部 賢基 様
取締役福島工場長 岡部 賢基 様
製造部製造1課 課長 関根 祥雄 様
製造部製造1課 課長 関根 祥雄 様

導入後の効果

工程集約によりリードタイムを50%短縮、精度管理の手間と治具費用を半減

従来は複数工程でのクランプ・アンクランプで、ワークの歪みや寸法誤差が発生し、加工精度の安定化が課題となっていました。これを2工程に集約できたことで、ワークの工程毎の計測と修正加工が不要となり、工程全体でのリードタイムを50%短縮することができました。検査回数も4回から2回に減ったことで、工程毎の精度管理の手間が大幅に減っています。
また、工程数が多いと治具点数も増えるため治具製造コストが大きくなりますが、工程集約によって治具の製造費用をほぼ半分まで抑えることができています。
生産性向上に伴い余力が生まれ、他の部品加工ができるようになり工場全体の稼働率向上に繋がっています。

難削材で実感する機械剛性と「サーモフレンドリーコンセプト」の寸法安定性

「MU-6300V」では、チタンやインコネル、ステンレス鋼など難削材の精密加工も行っています。これらの素材は長時間の加工を要するうえ工具への負荷が大きく、一般的には精度や工具の寿命管理が課題となります。「MU-6300V」は主軸の共振を抑えながら加工ができる高い機械剛性とオークマ独自の知能化技術である「サーモフレンドリーコンセプト」の相乗効果で抜群の寸法安定性を発揮しており、20時間を超える長時間連続加工や、朝晩の気温差がある環境でも安定した高精度加工ができています。(岡部 賢基 様)

「ファイブチューニングⅡ(特別仕様)」による高面品位加工

吸気系の筒形状のワーク加工においては双方向から切削して中心でつなぐ同時5軸加工を行いますが、加工精度を維持するためには、回転軸の芯ズレ以外の幾何誤差の補正も重要になってきます。
5軸加工では回転軸の芯ズレなどの「幾何誤差」が生じると加工精度に影響を及ぼしますが、この誤差を短時間で自動調整してくれる「ファイブチューニングⅡ」を活用しています。
特に印象的だったのが同時5軸加工を行った際、継ぎ目がほとんど分からないレベルで仕上がったことです。これは「ファイブチューニングⅡ」で5軸加工精度を最適な状態にチューニングし、「サーモフレンドリーコンセプト」で長時間安定した精度を維持した効果によるもので、その精度の高さに驚きました。

若手社員でも扱いやすい操作性、加工時の安心感

一般に、5軸制御マシニングセンタは直線軸に加えて回転軸もあるため操作が難しく、ベテランオペレータが担当するものというイメージがあります。しかし当社では、オークマのNCスクールを活用し、経験の浅い若手社員にも早い段階から5軸加工によるものづくりの一連の流れを体得させています。
これは、「5軸加工が当社の標準である」という意識を組織全体に浸透させるための方針です。こうした挑戦を後押ししているのが、初心者でも扱いやすい「MU-Vシリーズ」の操作性、機内の高い視認性、機内衝突を防止する「アンチクラッシュシステム」です。事前に3Dでワークや工具の動きを確認できる機能は、現場での安心感を高める重要な要素となっています。(関根 祥雄 様)

※NCスクール:機械操作の基礎を習得するため、座学と実機操作による講習

自動車の大型足回り部品の加工で、全工程の8割をワンチャックで完結し、リードタイムを約50%短縮した
自動車の大型足回り部品の加工で、全工程の8割をワンチャックで完結し、リードタイムを約50%短縮した
「ファイブチューニングⅡ」を活用して筒形状部を双方向からの同時5軸加工で仕上げた自動車部品のインテイクマニホールド(サンプルワーク)
「ファイブチューニングⅡ」を活用して筒形状部を双方向からの同時5軸加工で仕上げた自動車部品のインテイクマニホールド(サンプルワーク)

今後の展望

「MU-6300V」の導入効果をもとに大型部品加工の自動化を検討したい

「MU-6300V」導入による成果として生産性の向上や作業者の負担軽減など確かな手応えを得られました。工程集約の効果を踏まえ、大型部品加工の自動化についても現実的に検討できる段階に入ったと感じています。
今後は、当社にとって最適な自動化対応を検討し、より付加価値の高い加工や宇宙関連など新しい分野への挑戦につなげていきたいと考えています。(岸波 忠夫 様)

ワークや工具の動きも含めて加工状況を確認しやすい視認性に優れた加工室
ワークや工具の動きも含めて加工状況を確認しやすい視認性に優れた加工室
工程集約を推進する福島工場には、サイズの異なる5軸制御立形マシニングセンタが計13台稼働中
工程集約を推進する福島工場には、サイズの異なる5軸制御立形マシニングセンタが計13台稼働中
操作しやすいCNCが経験の浅い若手社員にも5軸加工機へのハードルを低くしている
操作しやすいCNCが経験の浅い若手社員にも5軸加工機へのハードルを低くしている

お客様情報

セキダイ工業株式会社 様
(福島県石川町)

WEBサイト
https://www.sekidai.co.jp/

1964年、東京都大田区で創業し、弱電関連の部品加工を開始。1987年に福島工場を新設し、本社工場との2拠点体制を確立。一方で、自動車、二輪車の部品加工に進出し、市販車およびレース車両の試作部品の加工で技術力を発揮。特にレース用部品で培った難削材・複雑形状部品の精密加工と短納期対応に定評があり事業拡大の原動力となる。2012年、ISO9001認証取得。近年では半導体、医療機器、ロボット、ドローン、宇宙関連部品の受注が増加している。

セキダイ工業株式会社 様

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  • 5軸制御立形マシニングセンタ MU-6300V

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