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導入事例
オークマが選ばれる理由
半導体製造装置向け精密加工の工程集約
株式会社エイエルアイ 様
- 業種
- アルミ精密部品の高精度加工

現場の課題
半導体製造装置向け中物ワーク加工におけるリードタイム短縮、
段取り替えに伴う作業者負担の低減を実現したい
当社では半導体製造装置向けアルミ部品の加工が売上の約8割を占め、装置チャンバー内部の精密切削部品など装置性能を左右するコア部品を数多く手掛けている。
これらの部品には、幾何公差0.01mm以下、表面粗さRA0.2〜0.4μm以下といった非常に厳しい精度が求められる。
ø400mm以下のワークについては、2021年に初導入した5軸制御立形マシニングセンタ「MU-400VⅡ」を活用しているが、近年需要が拡大しているø500〜600mmクラスのワークでは、干渉や工具長制限の問題等により、やむを得ず横形マシニングセンタを用いた工程分割での生産をしていた。
段取り替えや精度確認には多大な時間と労力を要し、短納期対応が求められる中でリードタイム短縮と作業負担軽減を両立することは喫緊の課題であった。
課題解決に選ばれたオークマ機

導入の決め手
安定した高精度加工、コンパクト設計、生産性向上の両立
ø500〜600mmクラスのワークにおける工程分割を解消するため、ワークサイズに最適な5軸制御マシニングセンタによる工程集約を検討しました。
すでに導入済みの「MU-400VⅡ」は要求精度に対して寸分の狂いもなく三次元測定器で思った通りの数字を実現できており、コンパクトな設計であるため機内の工具移動距離が短く、高速ATCにより生産効率が高いことも評価していました。
一方で、ø400mmを超える場合は干渉回避のためのプログラム再作成や工具調整が必要であったため、検討を始めたのがテーブルサイズを一回り大きくした「MU-500VⅢ」です。このサイズであれば、ø500〜600mmクラスのワークも無理なく対応でき、ストレスなく加工を進められると考えました。このように「MU-400VⅡ」の実績を踏まえて検討した結果、安定した高精度加工、既設の立形マシニングセンタ「MB-56VⅡ」とほぼ同等の設置面積であるコンパクト設計、生産効率向上の3条件を兼ね備えた「MU-500VⅢ」が最適な機械だと判断しました。
導入後の効果
3軸機と遜色ない機械剛性と安定した加工精度
半導体製造装置部品の加工で最も重視しているのは、「毎回、同じ加工精度を安定して出せること」です。そのため導入前には、既設の3軸の立形マシニングセンタ「MB-56VⅡ」と比較し、剛性や加工能力を慎重に見極めました。
実際に「MU-500VⅢ」を使用すると、加工精度・加工能力ともに「MB-56VⅡ」と全く遜色なく、安心して工程集約を進めることができました。
3軸機の加工条件を活かすことによる立上げ時間の短縮
一般的に5軸加工機を導入する場合は加工条件を一から設定し直す必要があります。しかし「MU-500VⅢ」では、既設の3軸の立形マシニングセンタの加工条件を活かすことができ、部品加工の立ち上げスピードが格段に早くなりました。
これにより、新規部品加工の立ち上げスピードが大幅に向上し、生産性向上に直結しています。
リードタイムを約50%削減し、新規受注拡大へ
既設の「MU-400VⅡ」に載らない部品の側面加工は横形マシニングセンタ「MB-5000HⅡ」で工程分割していたので、ワークの移動、専用治具のセットやバラシ、再チャッキング、加工、精度確認に8時間ほど費やしていました。
「MU-500VⅢ」導入後は、ワンチャッキングで荒加工から仕上げまでの5面加工を一気通貫で完結でき、手作業が大幅に減り段取り替えに伴う精度のバラツキも解消しました。
これにより工程全体のリードタイムは8時間から4時間に半減でき、短納期の対応力が高まりました。さらに生まれた余力で新規受注を増やし、工場全体の機械稼働率向上と売上増加につなげています。
厳格な面品位の維持に「Hyper-SurfaceⅡ」(特別仕様)をフル活用
半導体製造装置のコア部品には、平面度・平行度・輪郭度0.01〜0.02mm以下という厳しい公差が求められます。曲面の加工では、CAMから出力された加工データの乱れが原因で加工面に食い込みや縞目が発生し面品位を損なってしまうことがあります。しかし「Hyper-SurfaceⅡ」では加工データの乱れをNC上で補整してくれるため、形状精度を保ちつつ高い面品位の加工が実現できています。当社の高精度加工を維持していくために、「Hyper-SurfaceⅡ」はなくてはならないものと思っています。(冠木 亮介 様)
今後の展望
自動化に置き換わらない加工ノウハウで「モノづくりのまち」東大阪に新たな価値を
製造業でも自動化、AI活用が進んでいますが、当社が目指すのは「自動化、AIによる置き換えができない加工ノウハウを会得し、お客様から"エイエルアイでなければ"と思っていただける技術集団」です。
若いエンジニアたちが「MU-500VⅢ」のような高性能なオークマ機の能力を最大限に引き出し、当社独自の知見を融合させることでさらなる高みに昇華していきます。
半導体関連部品で培った技術を他の先端分野にも展開し、「モノづくりのまち」東大阪に新たな扉を開く一翼を担っていきたいと考えています。
(山上 将志 様)
お客様情報
株式会社エイエルアイ 様
(大阪府東大阪市)
- WEBサイト
- https://ali2016.jp/
2016年、山上社長が大型アルミ部品加工メーカーで培った技術と知見を活かして創業。半導体製造装置向けアルミ精密部品の高精度加工に特化し、取引先を拡大。純度の高いアルミに材料を限定することで腐食リスクを抑え、差別化を図っている。2024年にはISO9001:2015を取得し、「東大阪モノづくり大賞」銅賞を受賞。




